佐賀市は市立小学校の給食費を今年度3学期に限って無料化する。政府の物価高対策のための交付金約1億円を、全額あてて実施する。関連する一般会計補正予算案を25日開会予定の定例市議会に提出する。
市立小学校に通う児童は約1万1800人。1食あたりの給食の単価は2014年度に235円に統一し、食材費が上昇しても市が補助することで保護者の負担を据え置いてきた。今年度の1食あたりの食材費は310円で、差額の75円は市が補助している。
今回、政府が物価高騰対策の交付金を自治体に交付。佐賀市はこの交付金約1億円について、「物価高騰の影響を受けている子育て世帯を支援し、家計の負担軽減を図る」として、全額を給食費にあて、3学期の保護者負担をゼロにすることにしたという。
経費は1億2487万円で、交付金を除く約2466万円は一般財源をあてる。
中学校は、完全給食ではなく弁当との選択制の学校もあるため、対象から外したという。